CW40同人誌即売会写真集と所感
今回のCW40は新学期を控えている8月30日に九龍湾国際展貿中心で行われました。会場は地下、3階、6階に分かれており、入場するには先ずチケットを買ってから行列して会場に入ります。
以下は当日のイベントが開始した直後に撮った写真です。
地下 3階 今回香港の「四大」同人サークルが不在なので、ブースの構成に微妙な変化が見られました。先ずは各サークルのブースを見ましょう。ランダム順: しかし、そのプレゼントとは...まさかの目覚まし時計でした。旧暦の七月なのに...くわばら、くわばら...もっといいチョイスがあるのでは? 次は団体パフォーマンスのパート2でした。出場順: Emerald★WUG! BaLance
6階
早速、企業ブースを見に行きましょう。前にミニシアターで見たことがある<ラブライフ!>キャラの看板もありました。主催者が開催するコンテストも見に行きたいと思います。
秋憶之月 / 紙漫糖
D19_LIEN
茶包工作室
瑪尼彈
コール研修社
明燈
妹斗屋
魔法海兵圖書館
OTIE
NYA
RIKO
奏病草紙
volcano_circle火山工房
鶴屋餡蜜
煙火屋
初心社
黑夜降臨之時
Sagitta X Fairy Tales Kingdom
萌少女領域
U235核燃動力
千草
小呆
Airjar
音魂不息/詞到後TEA TIME
JOGO JOESTAR
双葉
InterStellar Studio星際創作室
Mumbling Bear
SquintTeam
Eternal Snow
Kings' Indigo帝皇深藍
今回のステージパフォーマンスはダンスや香港の漫画家・声優のインタビューなどがあるが、トップバッターはYACAのアニメ・漫画クイズ大会でした。選ばれた観客は問題を正しく答えられるとプレゼントがもらえます。出題の範囲には近年のアニメ・漫画も昔の作品もあります。
続いて出演の団体を紹介します。出場順:
START
凜 -RIN-
X-Force
Project9
香港漫画家・司徒剣橋(シトケンキョウ)、馮志明(フウシメイ)、柏迪(ハクテキ)の座談会
声優・鄧肇基(トウチョウキ)、黄栄璋(コウエイショウ)、張雪児(チョウセツジ)の座談会。内容は声優になるには知っておきたいことや仕事がうまくいくコツなどあります。今時声優の仕事もかなり大変だったのです。
Shining Hearts
Aurora
今回の感想が結構多いが、最初に述べたいのは行列の問題です。
1. 当日雨が降ったり止んだりして、悪天候にもかかわらず屋外で並ばせるなんて、状況に応じて対処するのはそんなに難しかったでしょうか。他のイベントに倣って整理券で混雑を防ぐのは良い方法だと思います。
過去の香港同人イベントも有名な絵師に整理券で同人誌を買い求める人込みを整頓するように呼びかけましたよ。
行列の先頭に並んでいた方に取材したが、前日の夜中から並ぶ人がいたそうです。朝に悪天候に見舞われた入場者がいるはずです。こんな状況に待たせるのが妥当かどうか、自ずから答えが出るでしょう。
しかし、私は徹夜して並ぶことを反対します。安全が第一からです。一つの行列にいつまでも並ぶのは変えてはいけないでしょうか。整理券を配ったほうがいいなら配るべきでしょう
2. ところが、評価すべきところが二つあります。会場の設置についてです。
一つ目は、会場内の指示が増えました。会場となる階が増えたからかもしれません。
二つ目は、今回「ゴミ収集場」が設けられました。これは良い試みだと思います。
3. 3時ぐらいになると、チケットを買う人が多かったが、外で並んでいる行列が見かけなくなりました。入場者が多かったが、前回ほど混んでいなかった。ブースとブースの間も広くなりました。会場が3階に分かれたためか、それとも大手のサークルが参加しなかったためかは分かりません。
4. 今回ステージ周辺の配置は主に一重の柵に見張りでした。3階の空間が十分のためか、混んでいたが以前よりよくなりました。
実は入場者の大半は<ラブライフ!>のファンで、彼らはキャラクターのグッズを持ち歩いたり、関連の音楽が流れていると手拍子を打ったり、コールしたりしました。
もちろん、初音ミク8周年を祝う集まりもありました。
5. 今回会場内で関連する法律の条文が張られており、レジ袋有料化に関するものもありました。会場ではレジ袋が問題にならないはずだが、取材で得た情報によると、会場で規定に違反するR18出版物(帯の面積が小さすぎたとか)の捜査をする取り締まり人がおり、 ブースの店主と揉めて警察沙汰になったそうです。実際、このように事件は本イベントで何度も起きたが、このイベントがなぜそんなに注目されるかは見当が付 きません。このような事件に加えて同人誌の代理販売が制限され(3種類以上の同人誌の代理販売を行う場合企業ブースとして申し込まなければならないなど)、会場のブースで売り出される物の種類が変わったのも無理もありません。
特 筆するほどもないが、グッズを販売する企業ブースと同人サークルブースが年々増えている。グッズをメインとするブースもありました。宝くじや遊技ブースが もっと多かった。これらのブースこそ主役とも言えます。こうした方が稼げるそうです。ここ数年会場で起きた事件や大型同人サークルブースが少なくなってい るのと関係があるか、こういう光景が珍しくありません。このような変化が同人イベントにとっては良いことかどうかは分からないが、確かなのはこういった光 景がよく見られるようになりました。
6. 会場の変化は以下のブースでも窺えます。古風な木版画を創作するサークル・Hellohollow Printslandも参加しました。
ここ数年日本で人気の軍艦を擬人化したゲーム・<艦隊これくしょん>をテーマとした旅行記と漫画を製作する同人サークル、ズイカクも参加しました。創立者の黒田さんも来場しており、読者と意見を交換しました。同人誌の内容は美味しい飲食店や居酒屋の食レポ以外、日本の海軍基地の旅行写真もあります。もちろん艦娘の4コマコミックもありますよ。
展示をメインとしたブースもありました。「シンガポールのリトルプリンス」と呼ばれる日本のアニメと声優の有名ファンが集めたグッズとサインが展示されたのです。同人イベントではこのようなブースは珍しいです。
「あなたは毎年も同人イベントの記事を書いているけど、日常生活と関係があるのか?」と聞かれたことがあるが、私の答えは、「同人イベントは日常生活の縮写だ」。主催者の方針と態度は直接に参加者に影響を与えると思います。
同人イベントが盛んであった頃を思い返しがちが、時の流れが非情であり、同人イベントも日常生活のように、参加者や主催側など様々の要素で大きく変わります。今回「四大同人サークル」の不参加は、スケジュールが被ったせいでもあるが、一種の表示で す。なぜ彼らはこんな決断をしたのか?より重要なのは、同人イベントも生活も出会いと別れの繰り返しです。同人作品も生活と同様に、内的と外的の要因に影 響されるので、今時の同人イベントではグッズと宝くじのブースが多すぎると言われるのも、近年会場で起きた数々の事件がもたらした現象と思います。
最後に、このような現象が続けば、歴史のある香港同人イベントは規模の小さい同人サークルに海外進出の踏み台と見られ、重要視されなくなると思います。